囲碁のルール解説:後編 【終局と地の数え方】

いよいよルール解説も最後になりました!
まずはルール全体を見てみましょう。

  1. 黒白順番に線の交点に石を打つ(←前編の記事)
  2. 相手の石を取る、自分の石を取られる、という事がある(←前編の記事)
  3. 打ってはいけない場所がある中編の記事)
  4. 最後に地が多い方が勝ち(←この記事で扱う

今回は4の解説ですね!

囲碁は碁石を使って「地」をつくり、相手より多くの地を作った者の勝利となります。
↓の記事で今回の内容を学ぶにあたって非常に重要、というか必須な「」をイメージするための解説があります。

【囲碁ってどんなゲーム?囲碁がわかる体験をしよう!】

読んでない方はまず一読していただけると嬉しいです!

 

では始めましょう!

最期に地が多い方が勝ち

囲碁は最後に地が多い方が勝ちですが、その判断をするためには

  1. 終局(対局の終わり)の条件はなにか?
  2. どのように地を数えるか?

を知る必要がありますね。
それらを順番に解説していきます!

終局の判断について

初心者同士が対局をしていてよく出てくる問題の一つは

「あとどれくらいで終わりなの?」
「これはもう終わりかな?でもよくわからないな」

といった終わりが解らない(だから終わらない)という現象です。
いつまで続くかわからないものに対して思考を働かせるのは非常に難しいものですよね。

そのように困らない為にもしっかり判断できるようになりましょう!

まず終局している局面を見ていただきましょう。

これは以前【囲碁ってどんなゲーム?囲碁がわかる体験をしよう!】で使った図の再投稿です。

つながっている石で線を引き、その線からみて相手の石がいない側は自分の地になるという基本がありましたね。

そして地が以下のように判断できるというお話でした。

→黒の陣地(黒地)
→白の陣地(白地)

ほぼ真っすぐの綺麗な二分割になりました。

実戦はもっと湾曲していることがほとんどですが、
こういう基本中の基本をしっかりおさえておけば後々複雑な形も理解しやすくなりますから頑張りましょう!

 

次に先程の図から少し石を減らした形を見てみましょう。

上辺にあった黒白それぞれの石を一つ取り除きました。
上辺が少しスースーしていますね(笑)

例えば可能性の話としてはこの後以下の図のように

ピッタリ蓋をしていなかった上辺から黒がはみ出してくる可能性があります。
そうなると白は白地見込みだった右辺がみるみる侵食されて地が減ってしまいます!
※解説する上で極端に黒が連打していますが、重要なのは隙間から右側に入られてしまうと見込める白地が減るという事です。

そうならない為には、お互いに地を作る石の線に隙間なく蓋をする必要があります。

碁石の番号=着手した順番

例えばこのようにですね。
しっかり石の線で地に蓋をすれば、相手の石が漏れ出してくる心配はありません。

そしてこの盤面は先程お見せした図と同じになります。

石が置いてある場所以外はすべての場所がどちらかの地に所属している事。これが終局の条件です。

このようになったらこれ以上お互いの地が増えることも減ることも無いので、
もう打つ場所はないとしてお互い合意の上で終局となります。
※終局への合意の求め方は終局の申請はどうやる?トラブルにならない方法を紹介!
で詳しく紹介しているので良かったら読んでみてください!

 

先程も書きましたが、実際に囲碁を打ってみると色々な形が出てくるもので、
最初の内は判断をむずかしく感じることもあると思います。
しかし対局をしていくうちに少しずつ慣れていくのでここで焦らないようにして次へ行きましょう!
(色々な場面ごとの細かい解説は今後追加予定です)

 

地の数え方

どこに地があるのかをイメージできるようになり、終局の局面にも触れたので最後は地の数え方です!

もう一度この終局図を見てみましょう。

この地のイメージを使って石を打てる場所を地として数えます。

解りやすく図にしてみます。

黒の四角=黒地
白の四角=白地

黒の四角は31個で白は30個ですね!
地を数えるときの単位は「目(もく)」ですので黒31目、白30目と表記します。
※この時お互いにアゲハマ(取った・取られた石)がある場合はその石を相手の地に埋めて減らすことができます。
※今回はアゲハマはお互いに無いものとしています。

では黒が1目勝っているのかというと実はもう少しお話が続くのでお付き合いください。

「コミ」について

ルールの解説を読みながらこのように思った方はいませんか?
前編でも触れましたが、囲碁は基本黒から打ちます。

「だったら先に打てる黒有利なんじゃないの?」

その通り!黒有利なのです。
しかしそれでは不公平ですよね…そこでゲームを平等にする意味で「コミというルールが存在します。

コミとは地を数えて勝敗を決める段階で、黒が白に対して6目半(6.5目)のハンデを負うことです。
最期に白が6.5目増えると考えていただければわかりやすいですね。
ちなみに半=0.5目があるのは引き分け(持碁)をなくす為です。

このコミがあるので、先ほどの結果は黒31目、白30目の白に+6.5目し…
黒31目、白36.5目で白が5.5目勝ちとなるのです!

※コミの有無や大きさは時代によって変わることがあります。
※国によってコミの大きさが違うことがありますが、日本で打つ場合は基本6目半(2019年1月現在)で大丈夫です。
※置き碁(ハンデ有りの対局)にはコミが無い場合が多いですが、場所によっては加えることもあります。

以上で基本的なルール説明は終了となります。
おつかれさまでした!

今後この記事を読んでいる入門者さんが、対局などで囲碁に触れながら気が付く発見や湧いてくる疑問も数多くあるでしょう。
その時必要になってくる知識や考え方をまた記事にして追加していきますので、是非囲碁を打ってみてください!

では今回はここまで~

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