捕まえた石は取らない!?心配や迷いを断ち切ろう!

こんにちは!ひかるです。

今回は
暫定捕虜はすぐ取らない
というお話をしたいと思います。

指導をさせてもらっていて
生徒さん方から非常によく出てくるお悩みの一つは

※生徒さん黒番
「白△はほとんど取ってる感じだけど、白1に打たれたら心配になってきた…Aに打とうかな?」
というものです。

 

結論から言えばAに打つのはダメです。

いや、ルール違反ではないのでダメではないのですが、
無駄な手を打つことは著しく損する可能性が高く、
さらには考える前に守るのが癖になると抜け出すのが大変なので、

合理的な考え方を学んで心配ごとをなくそう!
というお話になります。

暫定捕虜というものは僕の造語なので、
それの説明も兼ねて
どのような考え方なのか解説していきます。

今回の記事を読むうえで知っておきたい囲碁用語

【アタリ】石を完全に囲む一手前のこと

暫定捕虜とは?

暫定捕虜とは、盤面に存在するが相手に捉えられていて、

動いても活きない(取られる)状態の石

のことです。

つまりどういう石かというと
先程の図を使って説明していきます。

白△は黒が捉えていて、逃げ出すことは難しそうです。

 

白1と逃げても次は黒番です。
黒がAに打てば白を取ることができますから
心配いりません。

このように盤面に存在しているけど
動いても活きない(取られる)状態の白△が
暫定捕虜ということです。
※この記事内ではそう呼びます。

すぐに捕虜を取るのは良くないというお話

対局者の黒番の方もそれはわかっていた。
わかっていたんだけど…

 

白1が来た瞬間に
「白△が急に悪さを働いたらどうしよう…」
という不安を抱えだし、

 

終いには黒2に打ち、
取れていると解っていたはずの暫定捕虜を直ぐに取ってしまいました。
そして白3に打たれて上下ともに白に先着されてしまいました。
※本来は黒2で他の場所に打ちたい

これは
取れている石をもう一手余分に手間をかけて取っている。
ということなので一手パスに近いものです。
つまり非常に損が大きいのです。

相手もルールを超えることは出来ない

暫定捕虜をすぐ取ってしまう体験者の方々には
このような考え方が多かったです。

「うわてが相手だと何かされる気がして…」
「先生は凄い技を飛ばしてきそうで…」
「次にまた白に打たれたら逃げられちゃいそうで…」

という不安を抱えていました。

要するに
相手が何か予想外のことをしてくると思っている。

その気持ちはわかります。
見知らぬ手筋(技)を打たれるとびっくりしますし
それをたくさん経験すると怖くなってくる面はありますからね。

しかしですよ!

うわてが相手だったとしても、ルールを超えた打ち方は出来ません。

 

たとえどんなに強い人が白1と逃げても
次は黒番ですからAと取ることが出来ます!

囲碁は黒と白が順番に打つルールがありますから、

 

※黒番はすべてパス

このように白が何手も連打して捕虜が逃げるような
白に非常に都合の良い図にはならないのです。

だからこそ
自分が暫定捕虜だとわかっている石は
取る必要が出てくるまでは取らないほうが良い
ということなんです。

取る必要が出てきたら取ろう!

取る必要が出てくるまでは取らないほうがいい。の

取る必要

とはどういうものなのでしょうか?
そこも詳しく見ていきましょう。

例えば今度は以下のような進行になったとします。

白は先ほどと少し場所を変え、
白1と打ちました。
すると今度は黒△の二子がアタリになります。

黒がそれを無視してこの二子を取られてしまうと…

黒がそれを無視して2と他へ打ってしまうと
白3となり、もともと暫定捕虜だった白△が助かってしまいました。

このように
次の相手の手で捕虜が助かってしまう場合
取ってしまいましょう!

判断に失敗しても良いので
まずは暫定捕虜かどうか確認して、
取る必要が出てから取りきりましょう!

とりあえず取っておこうではなく
自分で考えて判断していくことが大事です!

今回はここまで~

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