【囲碁】大人が二年半で五段になった話 EP3「読みの弱点を回避する」
こんにちは!ひかるです。
今回は大人が二年半で五段シリーズのエピソード3!
「読みの弱点を回避する」
ということについてお話ししたいと思います。
それではどうぞ!
こんな悩みを解決できるかも
- 読みが苦手でどうしたらいいかわからない
- 大人から囲碁をはじめたけど上達するのか不安
- 上達の壁に当たってしまいどうすればいいのかわからない
囲碁の読みが苦手すぎて回避策を探した
僕は読みがとても苦手でした。
そのため読みの弱点を克服するか回避するかしなければなりません。
しかしPart2の通りまずは布石をやろうと思っていたので読みを鍛える詰碁などは後回しにすることにしていました。
ではどうするか?
読みが必要な接近戦を避ける術(すべ)を探す
僕が考えた方法はこれでした。
※ただし最低限3手読みは必要です。読みは得意ですか?アンケートから分かる傾向と対策!で詳しく書いているので参考までに。
そもそも読まなきゃいけない展開が来なければ良いんだ!
というわけで
どうにかして小むずかしい読みあいを回避できないだろうか…?
と悩んでいたところ、当時所属していた囲碁部の先輩に貸してもらった本がまさにピッタリの本だったのです!
僕を囲碁有段者にした本「戦わずして勝つ方法」
僕に大きな一歩を踏ませてくれた本、それがこちら
「戦わずして勝つ方法」(羽根直樹 著)
これは囲碁界の紳士、羽根直樹九段の著書です。
羽根九段自身も乱戦というよりは穏やかな碁が多い印象がありますし、サブタイトルも羽根流布石理論ですから僕のような読み(接近戦)が苦手な人にとって心強そうですね!
この本は僕が1~2級のころに初段へのひと押しをしてくれた本ですが、5~10級くらいの方も知ってて損のない知識が豊富に収録されているのでおすすめです!
そんな本の中身を少し紹介していきます。
穏やかな展開に持ち込む方法を知る
この本の冒頭でも強調されていることですが、全く戦わずに勝つという展開はよっぽどの力の差がない限り不可能です。
相手が無理にでも戦いを仕掛けてきたら、否応なく戦いは起きますからね。
しかしそう一方的なものでもありません。
相手に厳しく攻められたり、乱戦になる展開を回避することはできます!
例えば以下の図をご覧ください。
これは本に載っている一部の図ですが、とても分かりやすく魅力をお伝えできるのでお借りします。
黒1、白2と補強をしたところで黒番です。
ここから穏やかな展開にする構想を考えていきます。
ここで選択肢は沢山あります。
右下の黒3子はそこそこ頑丈なので心配いりません。
皆さんならどこに打ちますか?
黒3と自分の模様を広げようとした方は穏やかな展開にはなりにくいです。
これで黒が悪くなっているというわけではないですが、白4と構えられると大きさは黒以上です。
そうなると黒5、7など白石の多いところに入っていくことになります。
これは白に攻められるためサバキの力が必要な戦いになりますね。
ではどうしたら良いかというと相手に大きな模様を作らせないようにするということです。
黒3が戦わない打ち方(戦いになりにくい打ち方)として紹介されています。
このように黒7までとなれば黒3~7は地を持っているため、非常に攻められにくくなりました。
これで左下はひと段落しますし、先ほどの図と比べると黒の石の安心感は絶大です。
このように「戦わずして勝つ方法」では
なるべくむずかしい乱戦にならないような構想技術をわかりやすく盛り込んでいます。
僕はこの本から強く影響を受け、布石の勉強にもなり戦いを避けやすくなりました。
簡明に打つことで成績も安定するメリットもあります。
是非おすすめしたい一冊です!
エピソード4に続きます。
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