初心者も安心!整地の仕方を3ステップで解説
こんにちは!ひかるです。
今回は
「整地」
というものについて解説します!
今回の記事を読むうえで知っておきたい用語
【アゲハマ】盤面から取られた石のこと
整地とは?
整地とは
「終局時に石を整頓して地を数えやすくすること」
です。
ネット碁であれば地は自動で計算してくれますが、
リアルの環境で打つときは自分たちで地を数えることになります。
そのとき例えば以下のような終局図のままだと
地がいくつあるのか計算しづらいですよね。
そこでこういう数えにくい地をどうやって整地するのか?
手順をわかりやすく3ステップに分けたので
順番にみてみましょう!
【ステップ1】取ることが出来る石を取ろう!
まずは先ほどの盤上を確認してみましょう。
このときすでにアゲハマは
黒が白石を1子取っている状態、
白が黒石を4子取っている状態とします。
※既に盤面から取られた石の数のことです
よく見てみましょう。
お互いに相手の地の中で捕まっている石たちがありますね。
△のマークで記された石たちは相手の地の中にあり、
この中でどうにか活きようとしてもその前に捕まってしまう石です。
こういう石は整地のとき自動的に盤上から取り上げられ、
それぞれ相手のアゲハマになります。
これで
黒が取った白石のアゲハマは2子
白が取った黒石のアゲハマは7子になりました。
※地はどう判断するの?活きってどんな状態?
という解説はこちらの記事で詳しく解説しています。
石を取り上げるとこのようになりました。
対局中や整地のときに手に入れたアゲハマは
このあとで相手の地を埋めることが出来ます。
【ステップ2】凸凹を整えてみよう!
続いては
地を数えやすくするために石を動かして凸凹を平たくしましょう!
このとき色々やり方はあると思いますが、
初心者の方向けとしては以下の△のように
相手の石と接触し、お互いの地の境界線になっている石は
動かさないことをおすすめします。
境界線を動かしてしまうと地の大きさが変動してしまう危険があるからです。
そしてもう一つ、
整地ではお互いに相手の地を整えます。
よかれと思って自分の地を整頓すると
思わぬトラブルにつながる恐れもあるので十分注意しましょう!
それでは石を動かしてみます。
最初は凹凸を埋めるように動かしてみましょう!
ごちゃごちゃしないよう解説図は少しずつ動かしてみます。
まずは以下のように石を動かしてみます。
![](https://i0.wp.com/hikarugo.com/wp-content/uploads/2019/04/ひかる 会話用 笑顔.png?resize=300%2C300&ssl=1)
パズルみたいに隙間にはめ込む感じですね。
以下のようになりました。
少し凸凹がなくなってきましたね。
この調子でもう少し凸凹を整えてみましょう!
以下のように一つ一つの石を細かく動かしてみます。
すると以下のようになりました。
だいぶ凸凹がなくなりましたね!
さぁここで先程のアゲハマを使ってもう少し整えてみましょう。
黒が取った白石のアゲハマは2子
白が取った黒石のアゲハマは7子なので
それぞれ相手の地に埋めてみます。
それぞれこんな感じで埋めてみました。
※初心者向けに複雑な動かし方を避けた図にしています
※慣れてきたらこの工程の中でステップ3で詳しく説明することをやってみましょう。
![](https://i0.wp.com/hikarugo.com/wp-content/uploads/2019/01/ひかる 会話用 通常.png?resize=300%2C300&ssl=1)
整地はまだ終わりではないですが
初心者の方はここまで並べるだけでも大変ですから
ここまで出来たら99点としたいです!
さてここで地は以下のようになります。
実はこのまま地を数える方は非常に多いですが、
それは完ぺきとは言えません。
理由はおいてひとまず数えてみましょう。
四角になっているところは縦×横をするとすぐ何目かわかります。
白は10+25=35目
まぁわかりやすいですね。
黒はは26+5+6=37目…。
うーん、暗算できないことはないですが
ややこしいしミスを生みやすくなりますね。
実はこのあとも少し数えやすくする秘訣があります。
というわけで余計なミスを招かないよう
ステップ3の整地の仕上げまで頑張ってみましょう!
【ステップ3】10の倍数にしてみよう!
整地では可能な限り10の倍数、
つまり一の位を0にするように地を作ると
最後に足し算しやすくてわかりやすくなります。
先程の図を見てみましょう。
まず右辺の黒26目を20にしたいと思います。
以下のようになりました。
右辺の黒が26→20と6目減少したことで
右上の黒は6→12と6目増加しました。
続いては右上の12目を10目にするため
以下のように動かしてみます。
このようになりました。左下の7目は端数としてあまり、
10の倍数にすることは出来ませんからそのままでOKです。
これで黒は20+10+7=37目
かなり数えやすくなりました!
もう一つ、
整地は掛け算がしやすい四角形をなるべく用いるために
左上の白のような形は以下のように少し工夫することで
四角形になり、かなり数えやすくなります。
このような感じですね。
こうすることで左上の白地は四角形になり
3×4‐2=10目
となります。
このような例はほかにも
7×3‐1=20目
はよく使うので意識してみると良いと思います。
一目ずつ数えるより四角形と掛け算を利用することですばやく計算できます。
整地するときはぜひ練習して慣れておきましょう!
まとめ
整地の手順と注意点をまとめます。
整地の手順
2.石を動かし凸凹を平たくする
3.10の倍数になるよう整えて計算する
※慣れてきたら手順3は2のときに行う
・相手の地を整地する(自分の地は相手に任せる)
それでもゆっくり丁寧に作っていけば少しずつできるようになります。
今回はここまで~
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