新年号「令和」の由来である万葉集に碁打ちが登場!?
こんにちは!ひかるです。
2019年の4月1日は平成の次の新年号が発表ということで
話題になりましたね!
今回はそんな発表されて間もない年号「令和」の由来の出典である「万葉集」から
碁師と呼ばれる碁打ち、そして
碁檀越(ごのだんをち)と呼ばれる碁打ちの妻が
歌人として歌を残しているので紹介してみようと思います!
万葉集とは
多くの人が国語や社会の授業で習う万葉集ですが、
簡単に言うなら日本最古の和歌集です。
そして様々な身分の歌人がいることが特徴的で、
約130年かけて4500もの作品が収められている大作になります。
万葉集に「碁師」登場!
万葉集には
「碁師」
という歌人が歌を残しています。
碁師とは碁が巧みだったことによる異名、
また法師の名を一字取ったものとも言うそうです。
一説では碁の名人とされていますが、
信長が日海を「名人」と称したことが始まりの称号
と同じものであるかなど詳しくは不明です。
碁師の歌を紹介!
碁打ちが残してきたのは棋譜だけではありません!
というわけで碁師の歌(全二首)を紹介します。
大葉山霞たなびきさ夜更けて吾が舟はてむ泊知らずも
(出典:万葉集)
「大葉山に霞がかかり、空も更けてしまった。
私の舟をどこに止めればよいのか…行く先もわからない。」
という夜の寂しさや行方の分からない気持ちを歌ったものでしょう。
思(しの)ひつつ来れど来かねて三尾が崎真長の浦をまたかへり見つ
※三尾が崎とは今の滋賀県高島市南部の明神崎
※真長の浦とは同町勝野辺りの琵琶湖の入江
「美しい景色を見ながら明神崎や琵琶湖を通り過ぎようとしていたが、つい惜しくて振り返ってしまった。」
現代人も観光名所は通り過ぎるよりゆっくり眺めたい派は多いかも!
碁檀越妻(ごのだんをちがめ)の歌を紹介!
碁檀越という碁が巧みな碁打ちの妻が碁檀越妻として歌を一首残しています。
※碁檀越と碁師と同一人物説があるようです。
碁檀越の伊勢の国に往く時に、留まれる妻の作る歌一首
神風(かむかぜ)の伊勢の浜荻(はまおぎ)折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺(はまへ)に
※碁檀越の伊勢の国に往く時に、留まる妻の作る歌一首
※神風とは伊勢の枕詞で、尊む意味などで地名につけられるもの
「波が荒くごつごつした伊勢の浜辺に荻を折り伏せ、
あの人は旅をしているのだろうか」
と旅の中の夫を心配する様子が伺えます。
これ碁師の最初の歌と関連してそうですね!?
いかがでしたでしょうか?
昔は碁で禄をもらっていた碁打ちは
御城碁(おしろご)といって長い旅をして
御城で名誉ある対局に赴いていました。
もしかしたら碁師や碁檀越は同じような遠征対局に赴く途中に
歌を詠んだ可能性もありますよね。
そんな風に考えると碁の歴史への面白さも広がってきますね!
あ、あと新年号に切り替わるのは5月1日からです!
4月1日の今日からではないので少し紛らわしいですが
間違えないようにしましょう!(笑)
今回はここまで~
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