読みって何だろう?三手先を考えて読みに触れてみよう!
こんにちは!ひかるです
今回は「読み」について解説したいと思います。
読みは囲碁が上達する上で非常に重要といえる項目です。
何年も打ち続けて棋力(囲碁の強さ)が伸びないという悩みを持つ人は大勢いますが、
その伸びない大きな原因の一つはほとんど読みを意識せずに打っていて
そしてそれが習慣化していて読まない碁になっている為です。
どんなことにも言えますが、
強くなりたい上達したいと思ったときに
自分の習慣が邪魔をしてしまう事って結構あります。
この記事を読んでくれている初心者の方が
今後上手くなりたいと思ったとき困らないように
予防の一つとして読みについて意識してくれたら幸いです!
囲碁の読みとは何か?
「先を読む」
という言葉は日常でも使われることがあるかもしれませんね。
簡単に言えば
物事の先で何が起こるのか予測することでしょうか。
囲碁の読みはこれに非常に近いものです。
読みは
候補手とその先の候補手を考えること
読みを行う目的は
盤上の状況把握をすることで自分にとってより良い選択をするためです。
そんなことできるの?と思われる方も多いでしょう。
出来ます。
なぜなら着手にはパターンが存在するからです。
碁には
「線の交点ならどこにでも打てる」
というルールがありますが、それを意識してか
「相手の着手は全くの未知数で予測はできない」
と考えるのは間違いです。
碁には
「最後に相手より地が多い方が勝ち」
という勝利条件(目的)があります。
それがあることによって
→地を増やしたい
→地を減らされたくない
→相手の地を減らしたい
→石を取られたくない
→相手の石を取りたい
というような動機が生まれ、その為の手段を取る事になります。
これが着手の候補を絞る事につながり、
パターンを生み、
結果的に読みを可能にするのです。
補足ですが
正しい読みとは相手の次の着手を100%当てる事ではありません。
それは予知です(笑)
相手がAに打ってきたら自分がBと打ち返せば守れるな!とか
相手がCに打ってきたら自分はDで反撃できるからCには打ってこない!とか
そういう状況把握をすることで
自分にとってより良い選択をするための手段が読みです。
石を取るための読み
とはいえボードゲームに慣れていない人にとっては
言葉だけでは解りづらいと思います。
なので例を見ながら一緒に読みに触れてみましょう!
今回は一番目的が解りやすい石を取る読みにチャレンジです!
では始めます。
最初は一手先を読むことからですね。
問1
黒番です。
白△の一子を取ることができるでしょうか?
石を並べずに答えてください。
…
……
………わかりました?
では答えです。
問1解答
(gif画像を使用しています。うまく表示されない方は以下の図を参考にしてみてください)
黒は1と打って白4子を取ることが出来ました。
頭の中でこの一手で白4子を取るところまでをイメージできれば一手読みが出来ています。
では少しレベルを上げましょう!
次は三手読みです。
問2
黒番です。
以下の白△の二子を取ることができるでしょうか?
石を並べずに解答してみましょう。
…
……
………わかりました?
すこし難しかったのではないでしょうか?
それでは解答を見ていきましょう!
問2解答
(gif画像を使用しています。うまく表示されない方は以下の図を参考にしてみてください)
黒は1と右から白を囲んでいきます。
白が2と逃げたとしても…
黒3と取ることができます。
このように頭の中で盤上に石を表示します。
盤の隅々まで思い浮かべる必要はありません。
石を置く場所とその周囲だけで大丈夫です。
次に失敗例です。
黒1と打つ手を
このように左側から考えた方もいますよね。
白△の二子を取るという意味ではこれは囲う手ですから鋭い!
しかし惜しい…
次に白2と来ると
逆に黒石4子が取られてしまいます。
読みで白二子を取るための候補を考えるだけでなく、
自分の安全も確かめる必要があったのです!
というわけでこの黒1は失敗となります。
三手読み、最初は中々難しく感じませんか?
簡単だったという方はすごいです!
難しいなぁと思った方はもう一度問題をやってみてください!
解いたばかりだから答えを覚えてるということでも構いません。
慣れないうちは頭の中で三手を再現する三手読みは難しいので、
答えを知っている形で良いので読むことに慣れてしまいましょう!
最初はこの一手読みそして三手読みを目標にして読みを習慣にしておくと
だいぶ今後の技術的な習得の大きな助けになると思います!
おわりに
この記事で例に挙げた読みは
「石を取る」という目的でした。
僕は一番最初は比較的考えやすい
石を取る読みから入ると良いと考えていますが、
他にも読みが必要な場合は沢山あります。
今後読みについてそれらをいろいろな形で取り上げていきます。
また読みは
頻繁に出てくる形は経験という感覚で補うことはできます。
そういった経験を積んでいくことでスラスラと読むことができるようになります。
今回初めて読みに触れた方は難しいと感じたかもしれませんが、
碁が上手い人たちも
一手を読み、三手を読めるようになるところから始まりました。
最初に書いた通り伸び悩む方の多くは読みを曖昧にしている場合が多いです。
読む習慣があるかどうかで今後かなりの差が出ることは間違いないと僕は思います。
なので意識的に読む癖をつけていただけると嬉しいです!
今回はここまで
ブログランキングに参加しています!
応援よろしくお願いします!
囲碁ランキング