囲碁のマナーをわかりやすく解説!


みなさんこんにちは!ひかるです。
今回は囲碁のマナーについてです。

マナーは線引きが曖昧で個人差があるもので、囲碁に限らず度々問題となることがありますが、
マナーとは要するに礼儀作法のことです。そしてそれが必要な理由は
相手が不快な気分にならないように行動をしよう
ということをだと僕は考えます。

そこで今回は初心者の方や囲碁マナーを知りたい方に向けて
重要なものをわかりやすく紹介しちゃいます!

絶対守りたい基本の三つ

囲碁は華道や茶道といった技術や芸術の分野の一つとされ、「棋道」と言います。
礼儀作法や品位を重んじる心を忘れずに対局に望みたいですね!

まず、日本棋院のサイトにも掲載されている三つの基本的なマナーを紹介します!

その1:あいさつをする

囲碁は「礼に始まり礼に終わる」ものです。

対局開始のときお互いに「おねがいします」(または一礼)とあいさつをしましょう。
対局が終わったときも「ありがとうございました」(または一礼)とあいさつをしましょう。

※投了(降参)ならはその場で、地を数えるところまで打ったときは地を数えたあとにあいさつ


その2:まったは無し

まったとは一度盤上に置いた石を別の場所に打ちなおすことです。

基本的に囲碁は、まったをしてもう一度打ちなおすことはその場で負けです。
これはアマチュアの大会でも大会そのもののルールとして説明されることがあるくらい重要です。

 

その3:対局中はしゃべらない

囲碁は別称「手談」ともいわれ、盤上で一手一手意味のあるコミュニケーションをしているので、対局中、おしゃべりをする必要がありません。

(引用:日本棋院HP

 

ひかる

これらのマナーは気心の知れたお友達同士など仲の良い間柄での対局なら
もうすこしやわらかく解釈しても問題ないと思います。

知っておきたい重要なマナー

基本の三つのほかにも重要なものがあります。
お互いを尊重するためのものから、ルール違反につながる可能性があるものまでさまざまです。

その1:投了のさいはハッキリ意思表示をする

投了(降参)するときの主な方法は2つです。
・「まけました」や「ありません」と言って自分の負けを宣言する
・相手の石を取ったアゲハマを盤上に置き自分の負けを示す

※勝手に石をくずしたり放棄するのはマナー違反になります。

 

その2:時間切れ狙いの着手は打ってはいけない

持ち時間を用いた対局の場合に終局間近などで明らかに無駄な着手をくり出し続けることは、
勝勢側の持ち時間を切らす恐れのある行為になるので気を付けましょう。勝負としての勝利も大切ですが、あからさまに狙いに行くのは品位を落とします。
(明らかに無駄な着手:棋力によってこの判断力は大きな差が出るので、トラブルが起きてしまったら裁定を第三者にゆだねるのがベストです)

 

その3:雑音を立てないよう気を付ける

よくある例だと、碁笥(碁石の入れ物)に手を入れて碁石をジャラジャラと鳴らす行為です。

そのほか鼻歌や机をトントンと叩くなど、相手にとって雑音になりうる行為は控える良いですね。

 

その4:横から対局者への助言はしてはいけない

これは観戦している側のマナーですが、当然対局に影響のある助言などはしてはいけません。

直接的な助言でなくても着手の直後に「え!?」と驚いたり「ふーむ」とうなったりするのは
着手の意味などをほのめかす意味・行為につながるので気を付けましょう。

 

知っておくとさらに良いマナー

これはあまり重要度が高いわけではないですが、
その中でも特に知っておくと良いだろうというものを紹介していきます。

その1:ボヤキはなるべく控えましょう

プロアマ問わずボヤキをする人は一定数いますが、雑音を立てないのと一緒で相手の迷惑になりそうな行為は控えたほうが良い思います。

また、ボヤキの内容を使って惑わすなどは勿論ダメです(笑)

 

ひかる

口に出さないと頭が整理できないという人もいるかもしれませんが
対局相手の迷惑にならない範囲におさえておきましょう!

その2:ニギリのときの白は目上の人へ渡す

互先でにぎりをするときは白石を持つ人ににぎってもらい黒石を持つ人が石数を選びます。
このとき目上の人に白石を渡してにぎってもらうというものです。
これは目上の人への尊敬の念から行うものです。

※にぎりの方法について詳しくはこちら

その3:碁盤の上には碁笥・碁石以外は置かない

碁盤は碁を打つための道具ですが物を置く机ではありません。
重いものを置けばヘコみますし、紙を置いてメモなどすれば跡がつきます。最初に書いたように碁は品位も重んじるので道具も大切に扱いましょう!

マナーとモラルについて

ここまで特に重要なものをピックアップしました!
お互いにこれらを守ればまず不快になったりトラブルになることは少ないと思います。

しかし例えば
「相手が見ていない間に石をずらしてはいけない」
「整地でごまかしてはいけない」
などのイカサマ行為
「悪態をついてはいけない」
「高圧的な態度はいけない」
などはモラル(道徳心)の問題です。

そのため礼儀作法であるマナーとしては書いていません。
守るべき当然のこと、といえば当然なのですが一応補足とさせていただきます。

ひかる

お互いに対局を楽しむためにはマナー(礼儀作法)に限らず、
相手が不快に思うことは避けたほうが良いということですね!

 

※今回マナーとして取り上げたものは広く認知されていると僕が思うものが中心です。
最初に書いた通りマナーの線引きは各々で変わることもありますので目安として参考にしてください。

今回はここまで~

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囲碁のマナーをわかりやすく解説!” に対して2件のコメントがあります。

  1. 関根康弘 より:

    マナーについての質問です。
    初めての方と対局した際、指を盤面に置いて考えたのでは無く、頭上で指を動かし考えていたのですが、その事を相手から「石を置いて考える事と一緒だからやめて下さい」と指摘されました。その事を相手に禁止行為かと尋ねるとマナー違反だと言われました。今までその行為がマナー違反とは考えた事は無かったのですが、日本棋院のマナーの項目には有りませんが、果たしてその行為はマナー違反に当たるのでしょうか?

    1. hikarugo より:

      コメントありがとうございます!
      マナーはルールではないため、どこからがマナー違反になるのかという線引きは人や場所によって様々ですね。
      僕は対局相手が頭上で指を動かしていても特に気にはしないです。
      ただ、マナーというものは当事者がお互いに不快にならないための配慮として、自主的に行うものだと考えています。

      そのため以下の
      >その事を相手に禁止行為かと尋ねるとマナー違反だと言われました。
      これは全国共通の認識というわけではなく、今回はあくまでその人のマナーの線引きに基づいた発言だと思います。
      禁止行為として定められているわけではないので、許容できる人同士で行う分には問題ないでしょう。
      今回のお相手と同じ場所で対局するときは控えたほうが無難だとは思います。

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